
《八月十九日》白鷺やはらりと風のしつけ糸
公園の噴水が止まっていた。近づくと、干上がった池の底に小さな硬貨がいっぱい沈んでいた。まわりのテラス席では人々がアイスを食べ、笑っている。噴水の硬貨ってどうしてみんな拾わないんだろう。どういう力学が働いているんだろう。賽銭箱のように、触れてはいけないという暗黙の結界でもあるのか。積年の疑問である。
無断転載・複製禁止
公園の噴水が止まっていた。近づくと、干上がった池の底に小さな硬貨がいっぱい沈んでいた。まわりのテラス席では人々がアイスを食べ、笑っている。噴水の硬貨ってどうしてみんな拾わないんだろう。どういう力学が働いているんだろう。賽銭箱のように、触れてはいけないという暗黙の結界でもあるのか。積年の疑問である。
無断転載・複製禁止