
《八月三十日》鰯雲ぜんまい仕掛けの脈を診る
南仏では、四つ葉のクローバーは一年中顔を出す。冬でも陽だまりに新しい葉がぴょこんと立ち、春と秋は勢いづいて葉脈までつやつやだ。真夏はさすがに少ない。公園で、子どもたちが葉をめくっては首をかしげ、また別の株へ移っていく。四つ葉を見つけるための、その無駄に見える時間こそが幸運そのものであるのだが、彼らはまだそれを知らない。
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南仏では、四つ葉のクローバーは一年中顔を出す。冬でも陽だまりに新しい葉がぴょこんと立ち、春と秋は勢いづいて葉脈までつやつやだ。真夏はさすがに少ない。公園で、子どもたちが葉をめくっては首をかしげ、また別の株へ移っていく。四つ葉を見つけるための、その無駄に見える時間こそが幸運そのものであるのだが、彼らはまだそれを知らない。
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