
《九月二十八日》骨拾ふ指に秋光かたまりぬ
昨日のつづき。北国の人の絵や音楽には、どんなに題材が明るく彩度が高くても、心理的には単色のモノトーンを感じることが多い。シャガール、ムンク、シベリウス、チャイコフスキー。どれも色や音は多彩なのに、心の奥に届く部分は沈んでいて、均質で、明暗が広がらない。ひとつの色調のなかにとじこめられたようなまとまりがある。きっと風土の問題なのだろう。北海道に育ったわたしの中にも、同じからくりがあるような気がしている。
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昨日のつづき。北国の人の絵や音楽には、どんなに題材が明るく彩度が高くても、心理的には単色のモノトーンを感じることが多い。シャガール、ムンク、シベリウス、チャイコフスキー。どれも色や音は多彩なのに、心の奥に届く部分は沈んでいて、均質で、明暗が広がらない。ひとつの色調のなかにとじこめられたようなまとまりがある。きっと風土の問題なのだろう。北海道に育ったわたしの中にも、同じからくりがあるような気がしている。
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