
《一月九日》寒禽や大きな鳥のただしづか
金原亭馬治師匠から酒飲み話で聞いたのだが、バードウォッチングをする人が嫌いな鳥のナンバーワンは鳩だそうだ。なるほど、野鳥のそばに鳩がいると、野鳥の野鳥らしさを鳩がダメにするのだろう。小川軽舟さんが「渡り鳥近所の鳩に気負いなし」と詠んだ、あの鳩の感じだ。
昭和二十八年一月九日の虚子句日記は「焚火して当る横顔鼻低し」という一句。この句の気負いの無さは、そんじょそこらの鳩のごとし。
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金原亭馬治師匠から酒飲み話で聞いたのだが、バードウォッチングをする人が嫌いな鳥のナンバーワンは鳩だそうだ。なるほど、野鳥のそばに鳩がいると、野鳥の野鳥らしさを鳩がダメにするのだろう。小川軽舟さんが「渡り鳥近所の鳩に気負いなし」と詠んだ、あの鳩の感じだ。
昭和二十八年一月九日の虚子句日記は「焚火して当る横顔鼻低し」という一句。この句の気負いの無さは、そんじょそこらの鳩のごとし。
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