
《一月二十二日》ミツキーの耳を噛みをり炬燵の子
バギーとすれ違うと、乗っている幼児を見てしまう。癒されるからだ。その子はたしかにぬいぐるみの耳を口に入れていた。炬燵にあたる父親に膝のうえで、その子はやはりあのぬいぐるみの耳を無心で噛んでいることだろう。
昭和二十七年一月二十二日の虚子句日記は「庭土の雨の流れのままに凍て」。雨が流れた跡が凍りついている様子を無心に見ている虚子。
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バギーとすれ違うと、乗っている幼児を見てしまう。癒されるからだ。その子はたしかにぬいぐるみの耳を口に入れていた。炬燵にあたる父親に膝のうえで、その子はやはりあのぬいぐるみの耳を無心で噛んでいることだろう。
昭和二十七年一月二十二日の虚子句日記は「庭土の雨の流れのままに凍て」。雨が流れた跡が凍りついている様子を無心に見ている虚子。
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