《三月三日》帰りきて雛人形の前に座し呑みゐし父の広き背おもふ 

ひな祭り。実家の雛人形は処分され、私の住まいには母が買った小さな焼き物の人形を飾る。

著者略歴

梅内美華子(うめない・みかこ)

1970年、青森県八戸市に生まれる。同志社大学文学部卒。馬場あき子に師事、歌誌「かりん」選者・編集委員。1991年「横断歩道ゼブラ・ゾーン」五十首により第37回角川短歌賞受賞。歌集に『横断歩道ゼブラ・ゾーン』、『若月祭みかづきさい』(第1回現代短歌新人賞)、『火太郎ほたろう』、『夏羽なつばね』、『エクウス』(平成24年芸術選奨文部科学大臣新人賞、第8回葛原妙子賞)、『真珠層』。2012年「あぢさゐの夜」二十首で第48回短歌研究賞受賞。 歌書に『現代歌枕 歌が生まれる場所』『短歌 うたことば辞典』。監修に『ここからはじめる短歌』『美しい日本の言葉辞典』『夏の辞典』。

 

無断転載・複製禁止

バックナンバー

  • 3月3日:帰りきて雛人形の前に座し呑みゐし父の広き背おもふ 
  • 3月2日:種つくり皮と実つくり包みたりまつすぐな人の手に菓子は生る
  • 3月1日:発光のごとくラジオ体操の音がしてゐる公園の奥

俳句結社紹介

Twitter