
《八月二十日》口うごかしながら行く人秋の風
中本真人さんの『越佐』を読む。素十の匂いのする骨太な句があった。中本さんは素十門の俳人のことを論にまとめられた。先人の句を句作の血肉にされているのだろう。
昭和八年八月二十日の虚子句日記は「此夜、層雲峡、層雲閣泊」「帽取つて仰げばとはに霧雨が」。「帽取つて」という入り方がさりげない。それゆえ「とはに」が大げさに見えないのだ。
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中本真人さんの『越佐』を読む。素十の匂いのする骨太な句があった。中本さんは素十門の俳人のことを論にまとめられた。先人の句を句作の血肉にされているのだろう。
昭和八年八月二十日の虚子句日記は「此夜、層雲峡、層雲閣泊」「帽取つて仰げばとはに霧雨が」。「帽取つて」という入り方がさりげない。それゆえ「とはに」が大げさに見えないのだ。
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