
《十二月九日》短日やバターたっぷりのごほうび
このあいだ山の上に滝を見にいったのだが、まあ滝というからには、びしゃーっと下に落ちていくものだろうと思っていた。ところが行ってみると、水は落ちるどころか、やけにいきおいよく横へ飛んでいる。岩肌を伝うのがどうしても我慢ならん、という風情である。そんな滝があっていいのかと少し面食らったが、見ているうちに、こういうへそ曲がりの滝も悪くないな、と腕組みしつつうなずいた。
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このあいだ山の上に滝を見にいったのだが、まあ滝というからには、びしゃーっと下に落ちていくものだろうと思っていた。ところが行ってみると、水は落ちるどころか、やけにいきおいよく横へ飛んでいる。岩肌を伝うのがどうしても我慢ならん、という風情である。そんな滝があっていいのかと少し面食らったが、見ているうちに、こういうへそ曲がりの滝も悪くないな、と腕組みしつつうなずいた。
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