《二月十三日》シヤーロツクホームズ春の土を嗅ぐ

吸殻や缶、ペットボトルなどを拾いながら「防犯パトロール」を行う。町内会の仕事だ。ポイ捨てが多い煙草や缶チューハイの銘柄には何らかの傾向がありそうな気がする。ニューヨークでは、町の美化が防犯に寄与したらしい。
昭和十四年二月十三日の虚子句日記は「笹鳴会。丸之内倶楽部日本間」にて「日の下に膨れ光りぬ春の水」。「日を浴びて」や「日当りて」では水しか見えない。「日の下に」とすれば日が見える。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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バックナンバー

  • 2月13日:シヤーロツクホームズ春の土を嗅ぐ
  • 2月12日:春宵や酒のまぬ子に甘き豆
  • 2月11日:風に人よろめく春の鳶かな
  • 2月10日:草の餅柔らかさうに重さうに
  • 2月9日:梅折つて挿してダンボールに暮らす
  • 2月8日:富士聳え春の光が枯草に
  • 2月7日:春や鯉おほきな鱗見えて過ぐ
  • 2月6日:日の暮は日々夕茜草萌ゆる
  • 2月5日:雪解や撞くがままなる寺の鐘
  • 2月4日:白々と枯れたるものや寒明くる
  • 2月3日:出口より出てゆく鬼や豆を撒く
  • 2月2日:大根を箱根の山に干しにけり
  • 2月1日:名物がおでんなりとや町淋し

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