《四月十八日》首だけの人を描くや春深し

天草を観光。同夜、熊本駅前のビジネスホテルに泊。
昭和七年四月十八日の虚子句日記は「大阪、藤井旅館。網島、耕雪邸」「山吹にかくれ馬酔木にあらはれぬ」。ちょっとお茶目な感じの句だ。藤田耕雪は藤田組の創業者の一族だ。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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バックナンバー

  • 4月18日:首だけの人を描くや春深し
  • 4月17日:藤垂れてことごとく雲つながれる
  • 4月16日:大き魚見ゆる港の春潮に
  • 4月15日:囀に墓石熱くなりにけり
  • 4月14日:笑ふ子の顎を唾液や春の風
  • 4月13日:花に風蝶々土とすれすれに
  • 4月12日:亀遠く浮かんでゐたり蟇つるむ
  • 4月11日:山墓や花に卒塔婆のそそり立ち
  • 4月10日:遠くより見ゆる甘茶の柄杓の柄
  • 4月9日:毘沙門がご本尊なる甘茶仏
  • 4月8日:虚子の忌のおたまじやくしに松の影
  • 4月7日:回る犬止まり糞まり春の暮
  • 4月6日:風車筆立にあり風が来る
  • 4月5日:行く馬が映るぬかるみ春の暮
  • 4月4日:雲を描き寄生木を描き鳥の巣も
  • 4月3日:ポスターの顔に雨粒諸葛菜
  • 4月2日:海澄んでをり陽炎に岸の草
  • 4月1日:うら若く春宵の金かぞへをり

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