《五月八日》墓にふと捩り花あり雲明るく

午前中在宅し、生協の宅配を受け取る。わが家における私の重要なミッションである。
昭和二十一年五月八日の虚子句日記は「軽井沢句会。 駅前集会室」「1579桝谷と札が春芝に」「1584高見と札がしどみ咲く」。軽井沢の町で目にした番地表示と表札を句に詠んだのだろう。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

無断転載・複製禁止

バックナンバー

  • 5月8日:墓にふと捩り花あり雲明るく
  • 5月7日:ぽつねんと居るや西日に前を向き
  • 5月6日:夕虹やもやし炒めを火がつつみ
  • 5月5日:遠き木の古巣見えたり雲まれに
  • 5月4日:鐘鳴つて五時は明るき接木かな
  • 5月3日:石鹸玉ごみ食ふ鳩に幸あれと
  • 5月2日:鉄の柵錆びてぐらぐら百千鳥
  • 5月1日:素甘あり桜餅より大いなる

俳句結社紹介

Twitter