
《六月十七日》この家の主と薔薇と錦蛇
晩年の黒田杏子さんが「読みなさい」と言ってくださった『石牟礼道子全句集 泣きなが原』を再読。
昭和十三年六月十七日の虚子句日記は「家庭俳句会。丸ビル写生」「梅雨傘をさげて丸ビル通り抜け」。梅雨のさなか、濡れた傘を手にさげて丸ビルを通り抜ける。しいていえば「通り抜け」が「写生」か。天下の「丸ビル」がただのビルとして詠まれている。
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晩年の黒田杏子さんが「読みなさい」と言ってくださった『石牟礼道子全句集 泣きなが原』を再読。
昭和十三年六月十七日の虚子句日記は「家庭俳句会。丸ビル写生」「梅雨傘をさげて丸ビル通り抜け」。梅雨のさなか、濡れた傘を手にさげて丸ビルを通り抜ける。しいていえば「通り抜け」が「写生」か。天下の「丸ビル」がただのビルとして詠まれている。
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