この絵本に出合った時は、びっくりした。開けば、起重機が飛び出してくる。なるほど立体だと具体的にわかる。今までは平面に描いていたので、その構造がいま一つ伝わってこなかった。絵本も進化しているのだ。
それでも絵を見て想像する絵本の世界もよい。頭の中で自由に動いてくれるのが、絵本の世界だと思っている。
●季語=春風(春)
著者略歴
山口昭男(やまぐち・あきお)
1955年兵庫県生まれ。波多野爽波、田中裕明に師事。
「秋草」主宰。句集に『書信』『讀本』『木簡』(第69回読売文学賞)
『礫』、著書に『言葉の力を鍛える俳句の授業―ワンランク上の俳句を目指して』『シリーズ自句自解Ⅱ ベスト100 山口昭男』『波多野爽波の百句』がある。日本文藝家協会会員
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