岡山でのこほろぎ句会の日。岡山は大学生活四年間をおくった街なので、懐かしい。大学のキャンパスは広く、大方の学生は自転車で移動していた。歩くのは大変だと思ったが、自転車に乗れなかった。生家が山の中腹にあったので三輪車、自転車の類は全く用無しだったということ。少しは練習したがふらふらする。諦めて、歩くことを楽しんだ。
●季語=牡丹(夏)
著者略歴
山口昭男(やまぐち・あきお)
1955年兵庫県生まれ。波多野爽波、田中裕明に師事。
「秋草」主宰。句集に『書信』『讀本』『木簡』(第69回読売文学賞)
『礫』、著書に『言葉の力を鍛える俳句の授業―ワンランク上の俳句を目指して』『シリーズ自句自解Ⅱ ベスト100 山口昭男』『波多野爽波の百句』がある。日本文藝家協会会員
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