《五月一日(水)》長く漁師を続けしのちに青年が選びたる十字架と仰ぎ見つ
山頭牧夫神学生助祭叙階式では「彼らは漁師だった。イエスは『わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう』と言われた」というマルコ福音書の一節が朗読された。その後、「山頭さんは実際に漁師だったので魚を捌くのがとても上手」というエピソードがお祝いのスピーチで披露され、驚きつつ納得。
著者略歴
大口玲子(おおぐち・りょうこ)
1969年東京都大田区生まれ。宮城県仙台市、石巻市を経て、現在は宮崎県宮崎市在住。1998年、「ナショナリズムの夕立」で第四十四回角川短歌賞受賞。
歌集に『海量』、『東北』、『ひたかみ』、『トリサンナイタ』、『桜の木にのぼる人』、『ザベリオ』、『自由』、歌文集に『セレクション歌人5 大口玲子集』『神のパズル』がある。「心の花」会員。宮崎日日新聞「宮日文芸」短歌欄選者。牧水・短歌甲子園審査員。
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