《十一月二十二日》考へる木の葉考へない落葉
その違いが難しい季語がいくつかある。その一つに「木の葉」と「落葉」。使い分けが難しい。木の葉が散れば落葉というのだろうかと首をかしげてしまう。ただ、句を見ればこれは「木の葉」だと膝を打ってしまうことがある。何故だかわからないが、何となく思う。この何となくが未だに多い。それはそれでよいのだろう。
●季語=落葉（冬）
著者略歴
１９５５年兵庫県生まれ。波多野爽波、田中裕明に師事。 「秋草」主宰。句集に『書信』『讀本』『木簡』（第６９回読売文学賞） 『礫』、著書に『言葉の力を鍛える俳句の授業―ワンランク上の俳句を目指して』『シリーズ自句自解Ⅱ ベスト１００ 山口昭男』『波多野爽波の百句』がある。日本文藝家協会会員
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