御所の白壁の白は見事。手入れが行き届いているので汚れが無い。そこに冬日が当たると、さらにその白が際立つ。そんなことを冬の「かはせみ句会」の吟行では、何度も見て来た。何度も見ているということは、ついつい見過ごしてしまうということ。見ているのだが、目に入らない。
同じところを吟行していると気がつくことだ。
●季語=親鸞忌(冬)
著者略歴
山口昭男(やまぐち・あきお)
1955年兵庫県生まれ。波多野爽波、田中裕明に師事。
「秋草」主宰。句集に『書信』『讀本』『木簡』(第69回読売文学賞)
『礫』、著書に『言葉の力を鍛える俳句の授業―ワンランク上の俳句を目指して』『シリーズ自句自解Ⅱ ベスト100 山口昭男』『波多野爽波の百句』がある。日本文藝家協会会員
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