《十二月三日(火)》風に心をひるがへしつつ宣教のために立ちたるいくつの港
聖フランシスコ・ザビエルの祝日。世界宣教を目指してリスボンの港から出発したのは、ザビエル三十五歳の誕生日。インドやマラッカで宣教し、日本には二年三か月滞在した。その後、中国での宣教を目指しつつ、それがかなわないまま広東省の上川島で帰天。四十六歳だった。
著者略歴
大口玲子(おおぐち・りょうこ)
1969年東京都大田区生まれ。宮城県仙台市、石巻市を経て、現在は宮崎県宮崎市在住。1998年、「ナショナリズムの夕立」で第四十四回角川短歌賞受賞。
歌集に『海量』、『東北』、『ひたかみ』、『トリサンナイタ』、『桜の木にのぼる人』、『ザベリオ』、『自由』、歌文集に『セレクション歌人5 大口玲子集』『神のパズル』がある。「心の花」会員。宮崎日日新聞「宮日文芸」短歌欄選者。牧水・短歌甲子園審査員。
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