《十二月六日(金》向けられた銃をつかみたるその女の度胸ではなく知性を思ふ
一晩で終わった韓国の戒厳令。十二月四日には「非常戒厳宣布と解除を見つめる韓国カトリック教会の立場」が司教会議議長の李容勲司教名で出されている。「韓国カトリック教会は、過去に多くの人々の血と汗で成し遂げた韓国の民主主義を守っていくことを積極的に支持し、連帯する」「尹錫悦大統領と政府が、韓国カトリック教会と国民の要求に真心を尽くして応えることを強く促す」などと書かれているのを確認する。
著者略歴
大口玲子(おおぐち・りょうこ)
1969年東京都大田区生まれ。宮城県仙台市、石巻市を経て、現在は宮崎県宮崎市在住。1998年、「ナショナリズムの夕立」で第四十四回角川短歌賞受賞。
歌集に『海量ハイリャン』、『東北』、『ひたかみ』、『トリサンナイタ』、『桜の木にのぼる人』、『ザベリオ』、『自由』、歌文集に『セレクション歌人5 大口玲子集』『神のパズル』がある。「心の花」会員。宮崎日日新聞「宮日文芸」短歌欄選者。牧水・短歌甲子園審査員。
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