《十二月十一日(水)》ゆるさざりしことのいくつかあきらかにあれば冷たき水を飲みほす
NHKプラスで「こころの時代」を見る。「弱さを希望に」というタイトルで、コンベンツアル聖フランシスコ修道会の修道士である小崎登明さんのお話。長崎で被爆した時の「他者を助けなかったこと・他者をおいて逃げたこと・他者をゆるさなかったこと」という自分の体験を原点とし、コルベ神父を研究する中でその生き方に希望を見出していく過程が率直に語られていた。私も希望を持つことができた。
著者略歴
大口玲子(おおぐち・りょうこ)
1969年東京都大田区生まれ。宮城県仙台市、石巻市を経て、現在は宮崎県宮崎市在住。1998年、「ナショナリズムの夕立」で第四十四回角川短歌賞受賞。
歌集に『海量』、『東北』、『ひたかみ』、『トリサンナイタ』、『桜の木にのぼる人』、『ザベリオ』、『自由』、歌文集に『セレクション歌人5 大口玲子集』『神のパズル』がある。「心の花」会員。宮崎日日新聞「宮日文芸」短歌欄選者。牧水・短歌甲子園審査員。
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