《十二月十四日(土)》書くために南京へ行き漢口を見たりし芙美子の昂揚のうねり
こまつ座第一五二回公演『太鼓たたいて笛ふいて』(井上ひさし作・栗山民也演出)を観るため博多のキャナルシティ劇場へ。大竹しのぶが林芙美子を演じる。『放浪記』『下駄で歩いた巴里』『浮雲』が今の私の本棚にあるが、桐野夏生の小説『ナニカアル』に描かれた芙美子像が強烈だったことを思い出す。
著者略歴
大口玲子(おおぐち・りょうこ)
1969年東京都大田区生まれ。宮城県仙台市、石巻市を経て、現在は宮崎県宮崎市在住。1998年、「ナショナリズムの夕立」で第四十四回角川短歌賞受賞。
歌集に『海量』、『東北』、『ひたかみ』、『トリサンナイタ』、『桜の木にのぼる人』、『ザベリオ』、『自由』、歌文集に『セレクション歌人5 大口玲子集』『神のパズル』がある。「心の花」会員。宮崎日日新聞「宮日文芸」短歌欄選者。牧水・短歌甲子園審査員。
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