《十二月十七日(火)》母を思ひ車窓より見上げたる空のあを牧水の空のかなしさ
一昨日は、伊藤一彦さんと一緒に選者をつとめている「青の國若山牧水短歌大会」の表彰式で日向市中央公民館へ。第十四回を迎える大会は、牧水を歌に詠んだ短歌の応募があったり県外からの受賞者が坪谷の生家や記念文学館を訪ねたりして、若山牧水を身近に感じ、顕彰する場となっている。今回は牧水の文字を詠んだ受賞作にちなんで、伊藤一彦さんが北京の中国美術館に牧水の遺墨が収蔵されたことなどお話ししてくださった。
著者略歴
大口玲子(おおぐち・りょうこ)
1969年東京都大田区生まれ。宮城県仙台市、石巻市を経て、現在は宮崎県宮崎市在住。1998年、「ナショナリズムの夕立」で第四十四回角川短歌賞受賞。
歌集に『海量』、『東北』、『ひたかみ』、『トリサンナイタ』、『桜の木にのぼる人』、『ザベリオ』、『自由』、歌文集に『セレクション歌人5 大口玲子集』『神のパズル』がある。「心の花」会員。宮崎日日新聞「宮日文芸」短歌欄選者。牧水・短歌甲子園審査員。
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