《十二月二十日(金)》宮崎で生まれたやうな顔をして階段のぼり杉の香を吸ふ
日向市文化振興計画検討委員会のメンバーに入れていただき、今日は日向市役所で二回目の会議。日向市役所も日向市駅もその建物に地元産の杉の木がふんだんに使われている。杉の素材生産量日本一である宮崎県。耳川流域での生産量が県の約三分の一を占めるということで、杉は日向の文化といえるとのこと。
著者略歴
大口玲子(おおぐち・りょうこ)
1969年東京都大田区生まれ。宮城県仙台市、石巻市を経て、現在は宮崎県宮崎市在住。1998年、「ナショナリズムの夕立」で第四十四回角川短歌賞受賞。
歌集に『海量』、『東北』、『ひたかみ』、『トリサンナイタ』、『桜の木にのぼる人』、『ザベリオ』、『自由』、歌文集に『セレクション歌人5 大口玲子集』『神のパズル』がある。「心の花」会員。宮崎日日新聞「宮日文芸」短歌欄選者。牧水・短歌甲子園審査員。
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