《四月四日》沈丁花ひとりごとの向きが変わる

部屋を図工室のような雰囲気にしたい。
床に絵の具がこぼれても平気な感じが、理想に近い。
まず金属のペン立てを買った。重くて、音がいい。壁にはフックを増やしたい。でも位置が決まらない。いまある物の配置を変える必要がありそうだ。そんなわけで、終日部屋の整理。散らかしながら、居心地を探っている。

著者略歴

小津夜景(おづ・やけい)

1973北海道生まれ。句集に『フワラーズ・カンフー』(第8回田中裕明賞)、『花と夜盗』。エッセイ集に『カモメの日の読書』『いつかたこぶねになる日』『ロゴスと巻貝』。そのほか、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者須藤岳史との往復書簡『なしのたわむれ 古典と古楽をめぐる手紙』。現在『すばる』で「空耳放浪記」連載中。

(ヘッダー写真:小津夜景)

 

無断転載・複製禁止

バックナンバー

  • 4月4日:沈丁花ひとりごとの向きが変わる
  • 4月3日:木蓮のしろきを淡めミルラ煮ゆ
  • 4月2日:蓴生う起爆せぬ語のピンを抜く
  • 4月1日:蜃気楼メニューは深煎りひとつだけ

俳句結社紹介

Twitter