ぼくの昭和のものがたり2025.4.3

 

 

岡山晴彦作品集『ぼくの昭和のものがたり』。

 

著者の岡山晴彦(おかやま・はるひこ)さんは、1933年(昭和8)年のお生まれである。戦争体験者である。
ふらんす堂からはこれまで、詩集『影の眼』(2010刊) と戯曲集『女鳥』(2016刊)の二冊を上梓されている。詩や短歌、小説、戯曲、俳句と表現範囲はひろい。今回の『ぼくの昭和のものがたり』は、童話集、小品集、朗読詩劇、随想、詩歌などを収録しており多彩である。
昭和への思いを作品に託したものであるが、そこに一貫してながれているものは、戦争体験者としての平和への思いである。戦争を経たあとの平和がいかに大切なものであるかをさまざまな言語表現を通して語っている。わたしは戦後生まれであるので、ある意味、戦後の復興期の元気な平和な時代を生きてきた。戦争の悲惨さを知らない。しかし、わたしたちは想像し思索する力を与えられている。すでに遠くなりつつある昭和という時代。この一書がかたることに静かに耳を澄ませたい。
たくさんの作品が収録されているなかより、著者の推しの二作品について紹介したい。
ひとつは「麦の穂」と題して、七五調で語られてゆく童話劇である。
この童話劇については、2018年8月4日づけの図書新聞3362号にて文芸評論家の志村有弘さんの記事が収録されている。

 

 

装釘は和兎さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2025/3/7より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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