
《四月二十七日》ほんとうは読む気などなし藤の橋
文庫本を出さなかった。ずっとかばんに入れてあった。読もうと思っていたわけではないけれど、読まないといけない感じがしていたから入れてあった。結局読まなかったので折り目もつかなかった。でも紙の角はよれていた。窓を開けたら、外から藤の匂いが入ってきた。いい天気だった。
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文庫本を出さなかった。ずっとかばんに入れてあった。読もうと思っていたわけではないけれど、読まないといけない感じがしていたから入れてあった。結局読まなかったので折り目もつかなかった。でも紙の角はよれていた。窓を開けたら、外から藤の匂いが入ってきた。いい天気だった。
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