
《十二月十二日》あなぐまの夢よりさめて妻の怒気
あなぐまが好きだ。あのどっちつかずの風貌を見るとむずむずしてくる。もちろん「どっちつかず」なんて感覚は人間が勝手に線を引いた都合であって自然界にそんな区切りはない。ないけれど、私の頭の中の動物地図ではどうしても「あれはたぬきでもなく、くまでもなく、そのあいだで変な顔をしている子」に分類される。わたし自身の素顔を見るようで面白い。
無断転載・複製禁止

あなぐまが好きだ。あのどっちつかずの風貌を見るとむずむずしてくる。もちろん「どっちつかず」なんて感覚は人間が勝手に線を引いた都合であって自然界にそんな区切りはない。ないけれど、私の頭の中の動物地図ではどうしても「あれはたぬきでもなく、くまでもなく、そのあいだで変な顔をしている子」に分類される。わたし自身の素顔を見るようで面白い。
無断転載・複製禁止