
《十二月十五日》冬の鳩ふくらんだまま赤信号
信号機は、最初はガス灯で赤と緑を人が切り替えていたという。つまり、完全に手旗信号の延長である。そこから電気式が生まれ、さらに誰かが黄色を足した。たぶん「真ん中もう一色、どうです?」みたいに言ったのだろう。すると周りが「おお、それ便利じゃん」と乗った。黄色の人はきっと、ちょっと得意顔だったと思う。
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信号機は、最初はガス灯で赤と緑を人が切り替えていたという。つまり、完全に手旗信号の延長である。そこから電気式が生まれ、さらに誰かが黄色を足した。たぶん「真ん中もう一色、どうです?」みたいに言ったのだろう。すると周りが「おお、それ便利じゃん」と乗った。黄色の人はきっと、ちょっと得意顔だったと思う。
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