
《一月三日》正月や映画に泣いて愚かなる
年をとると涙腺が緩くなる。映画で泣き、寄席で笑う。感情の発散だ。
昭和十六年一月三日の虚子句日記には「家庭俳句会。鎌倉八幡初詣。南浦園」とある。「南浦園」は定かではないが、山頭火も訪れたことがある鎌倉の中華料理屋だったらしい。正月も三日になると中華が欲しくなるのか。この日の句会に虚子は「淋しさの場末の町や初映画」を投じた。虚子編『新歳時記』に「初芝居」はあるが「初映画」はない。
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年をとると涙腺が緩くなる。映画で泣き、寄席で笑う。感情の発散だ。
昭和十六年一月三日の虚子句日記には「家庭俳句会。鎌倉八幡初詣。南浦園」とある。「南浦園」は定かではないが、山頭火も訪れたことがある鎌倉の中華料理屋だったらしい。正月も三日になると中華が欲しくなるのか。この日の句会に虚子は「淋しさの場末の町や初映画」を投じた。虚子編『新歳時記』に「初芝居」はあるが「初映画」はない。
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