《一月五日》室咲や司書の立居の気配なく

塩川伸明『現代史の起点』は、ソ連崩壊のさいロシアは西側にいいようにやられたといい、曲がりなりにも安定していた社会主義体制の解体後の新自由主義的政策でロシアの社会はおかしくなってしまったと論じる。ロシアをめぐる「地政学」がもてはやされる時代だが、プーチンの言い分の背景にある歴史を理解することは有益だろう。
昭和二十六年一月五日の虚子句日記は「句謡会 草庵」。「ほろび行くものの姿や松の内」という句があった。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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  • 1月5日:室咲や司書の立居の気配なく
  • 1月4日:福笑ピカソの女とも違ふ
  • 1月3日:正月や映画に泣いて愚かなる
  • 1月2日:読初や在五業平愚かなる
  • 1月1日:初東風や車掌と車掌一礼す

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