《七月十一日》手を引かれながら振り向く裸の子

公益財団法人登戸学寮の役員打ち合わせに出席。
昭和七年七月十一日の虚子句日記は「笹鳴会。丸ビル集会室」。」「船虫の波に洗はれ何も無し」。「波に洗はれ」というありきたりのフレーズが下五の「何も無し」で生きてくる。無造作な描写でありつつ、ズバッと言った「何も無し」で虚無感さえ漂う。虚子恐るべし。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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  • 7月8日:片蔭を出て影法師こんなもの
  • 7月7日:鯛焼もあはれに焼けてかき氷
  • 7月6日:ブラウスの白く淋しく木下闇
  • 7月5日:換気扇全て西日に回りをり
  • 7月4日:山で被りパリで被りし夏帽子
  • 7月3日:鼓笛隊すすむ海月はぷかぷかと
  • 7月2日:布施明涼しく老いて日焼して
  • 7月1日:孑孑に子どもの尿の一大事

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