ふらんす堂では毎月、俳句文学館で行う新宿句会と、ネットでの投句を行う、吉祥寺句会、横浜句会の計3句会を開催しております。
俳句の世界でご活躍の講師の先生方が丁寧に教えてくださいます。まったく俳句を作ったことのない方、初心者の方にも楽しんでいただける催しにしたいと考えております。ネット句会はコロナ感染予防の観点でも有効であり、また地方のかたにも多くご参加頂いております。ふらんす堂友の会の方であれば、一度のみのご参加でも、毎月連続のご参加でも結構です。俳句結社などに関係なく自由に参加でき、いろいろな方たちと楽しく過ごしながら俳句の力がつくと好評です。ぜひお気軽にご参加下さい。
なお、それぞれの句会での優秀句、皆様のご感想などの報告は、「ふらんす堂通信」上で行っていますので、あわせてご覧になることをおすすめします。参加された方は、ご感想をいつでもおよせください。お待ちしております!
句会の質問は、お電話、郵便、FAX、問い合わせフォームのいずれかでお問い合わせ下さい。
参加頂く際は、お申し込みが必要です。また、ふらんす堂友の会会員様限定になります。
その他各句会で参加資格が異なります。特に対面での新宿句会は詳細をご確認下さい。
片山由美子先生 (かたやま・ゆみこ)
昭和27年千葉県生まれ。昭和54年より鷹羽狩行に師事。平成2年、第5回俳句研究賞、同19年、『俳句を読むということ』で俳人協会評論賞、同25年、句集『香雨』で俳人協会賞などを受賞。句集6冊のほか、評論集などの著作多数。「香雨」主宰。俳人協会理事。日本文芸家協会会員。
講師の言葉
俳句は、一人で作っているとどうしても独善的になりやすいものです。その意味でも句会は俳句の上達に欠かすことができません。言わば、句会は試食会というところ。自分が腕を奮った料理について第三者の意見を聞き、ほかの人の料理からもいろいろ吸収しようというわけです。料理も俳句も基本が大切。まずは伝統の技を学び、それぞれの個性による味を創り上げていきましょう。表現の喜びをわかちあえる句会にしたいと思います。
高柳克弘先生 (たかやなぎ・かつひろ)
1980年 静岡県浜松市生まれ。2002年 「鷹」に入会、藤田湘子に師事。2004年 「息吹」五〇句によって俳句研究賞受賞。2005年 藤田湘子逝去。新主宰小川軽舟の下、「鷹」編集長就任。2008年 評論集『凜然たる青春』によって俳人協会評論新人賞受賞。2010年 第一句集『未踏』によって第一回田中裕明賞受賞。2017年、Eテレ「NHK俳句」選者。著書に『凜然たる青春』(富士見書房)、『芭蕉の一句』(ふらんす堂)、『未踏』(ふらんす堂)、『寒林』(ふらんす堂)、『NHK俳句 作句力をアップ 名句徹底鑑賞ドリル』(NHK出版)、『どれがほんと? 万太郎俳句の虚と実』(慶應義塾大学出版会)。読売新聞夕刊「KODOMO俳句」選者。浜松市やらまいか大使。
講師の言葉
言葉を紡ぐという営為は、本来孤独なものだと思います。そこでは、誰の助力も、助言も、求めることは出来ません。ですが、人がひとりで生きていけないのと同じように、言葉を紡ぐ人間も、ただ自分のみを信じて、自身の内面へ潜っていくだけでは、いずれ行き詰ってしまうでしょう。
句会は、人が集まる交差点のようなものだと思います。短い時間しか共有できないからこそ、そこでの時間は濃密なものとなります。交差点での交感によって得たものを胸に、人々はまた自分の道を帰り、孤独へと戻っていきます。交差点に来る前とは、少しだけ違った人間になって、帰っていくのです。
一句の言葉の上には、その人の経験したこと、考えてきたことの全てが乗っています。それを受け止める私の側も、全力を傾け、真剣に挑む所存です。充実した時間をともにできれば、こんなに嬉しいことはありません。
岸本尚毅先生 (きしもと・なおき)
昭和36年岡山県生まれ。赤尾兜子、波多野爽波、田中裕明に師事。俳人協会新人賞 ならびに俳人協会評論新人賞を受賞。句集は『小』ほか4冊。評論集等に『俳句の 力学』、『高浜虚子・俳句の力』『俳句一問一答』『名句12か月』など。「天為」 「屋根」同人。俳人協会幹事。日本文芸家協会会員。
講師の言葉
わずか十七音の言葉の塊が一個の独立した芸術作品となるところに、俳句の面白さと難しさがあります。季題(季語)、切れ、てにをは、などを吟味することにより、極小の詩形は驚くほどの輝きを放ちます。講師は、皆さんの作品を出来るだけ多く取り上げ、出来るだけの助言を試みることにより、皆様の作品が「成就」するためのお手伝いをします。句歴や流派などを問わず、そこにある一句一句の「成就」を目指します。