芭蕉と曽良2021.9.8

 

吉祥寺句会で講師をして下さっている髙柳克弘さんが、児童書を上梓されました。

 

(御寄贈頂き、ありがとうございます^0^)

『そらのことば降ってくる』(ポプラ社)

 

 

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パラパラと捲っていたつもりが、子供達に向けた書かれた優しい言葉たちがすっと入ってきて気がつくと熟読していました。

一気に読みたいのを我慢しながら仕事時間の合間を縫って読んでしまいました~面白かった!

 

 

俳人だからこそ書けた俳句への愛がつまった一冊。
俳句を知らない子供達が読んだらきっとその場で十七音を考えたくなる、そんな物語だと思います。

詩歌の世界の端っこに編集者として関わる私にとっても、途中、登場人物の言葉に何度か泣きそうになりながら読みました。

 

 

「おれはな、こう思うのよ。白雨って、たしかにきれいな言葉だけどさ、それ自体がきれいなわけじゃない。むかしから、それをさ、きれいな歌や、詩や、句に詠んできたから、きれいに聞こえるようになったわけだろ?」

 

 

「やめたいと思ったら、いつでもやめていいんだよ(略)俳句は、どこにもいかないで待ってるから。たとえ、君がおじいちゃんになってもね。この世界のどこかで、つねに俳句という形式が君を待っているってこと、忘れないでください」

 

 

 

でも何よりもソラ・ハセオ・ユミの作った輝くような一句一句に一番心がざわつきました。
俳句っていいなあ!とこみ上げる衝動。

 

 

言葉を大切にするということは、自分のことも大切にすることなんだなと改めて感じた一冊です。

 

 

 

この本が沢山の子供達の手に触れ、美しい言葉をつかった詩がたくさん生まれますように。

 

 

 

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(寒くて人間に甘えるようになった猫の下半身を添えて)

 

 

P@一番好きなキャラクターは臣野くんです

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