竹岡準之助散文詩集『ホスピスにて』
四六判ペーパーバックスタイル 80頁
著者の竹岡準之助(たけおか・じゅんのすけ)さんは、1934年(昭和19)京都生まれ。巻末の略歴によると、早大仏文卒、学生時代に三浦哲郎、佐藤光房らと同人誌「非情」を創刊。64年、あすなろ社を創業、出版に従事、現在に至る。季刊誌「パピヨン」を編集・発行。(1997~2012)著書に『白夜の忌―三浦哲郎と私」『冥土の土産』『黄落の夕景』(いずれも幻戯書房)『深夜TIMES』ⅠⅡⅢ(いずれもあすなろ社)ほか。
数カ月まえに、その竹岡準之助さんのご息女よりご連絡をいただいた。
すでにお父さまの準之助さんは、ホスピスにおられる。
そのお父さまが、散文詩集をつくりたいとのぞんでおられるというのである。
ホスピスにご入院をされていることに驚くと共に、そのような思いでふらんす堂にご連絡をくださったお気持ちにお応えすべく、わたしたちは散文詩集の原稿をお待ちした。
そして、送られてきたのが、メモに書かれた原稿だった。
おどろき茫然としつつ、さっそく担当スタッフのPさんは、原稿をおこすべく打ち込み作業にとりかかったのだった。
そうして出来上がったのが散文詩集『ホスピスにて』である。
(ふらんす堂「編集日記」2024/9/25より抜粋/Yamaoka Kimiko)