
《五月二十八日》籐椅子と肺とをつなぐ街の匂
そういう感触は、たまにある。よく削れた鉛筆の先が、紙に少しだけ引っかかるときとか。音も出ないくらいのレベルで、ぴたりとは噛み合わない。でもそれが悪いかというと、そうでもない。ほんの少しずれてるもののほうが、むしろ落ち着いたりする。完璧に合ってると、なぜか息が詰まるのだ。
無断転載・複製禁止
そういう感触は、たまにある。よく削れた鉛筆の先が、紙に少しだけ引っかかるときとか。音も出ないくらいのレベルで、ぴたりとは噛み合わない。でもそれが悪いかというと、そうでもない。ほんの少しずれてるもののほうが、むしろ落ち着いたりする。完璧に合ってると、なぜか息が詰まるのだ。
無断転載・複製禁止