
《八月五日》風死せりわたし透明すぎるのか
自動ドアに無視されがち、と思っている人はたぶんうじゃうじゃいる。わたしもそのひとりだ。今日はどのくらい無視されるか、ドアの前で立つ位置を微妙にずらしたりして、開かないことを楽しんでいる。すっと開いてしまうと「あっ体がセンサーに当たってしまった……」と、かえって残念に思う。まるで黒ひげ危機一発で、刺した剣が当たってしまった時みたいに。人形が飛び出すときのあの「しまった」感と、ちょっと似ている。
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自動ドアに無視されがち、と思っている人はたぶんうじゃうじゃいる。わたしもそのひとりだ。今日はどのくらい無視されるか、ドアの前で立つ位置を微妙にずらしたりして、開かないことを楽しんでいる。すっと開いてしまうと「あっ体がセンサーに当たってしまった……」と、かえって残念に思う。まるで黒ひげ危機一発で、刺した剣が当たってしまった時みたいに。人形が飛び出すときのあの「しまった」感と、ちょっと似ている。
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