《二月九日》梅折つて挿してダンボールに暮らす

井手英策『令和ファシズム論』を読む。ポピュリズム、ファシズムといった現象を、財政の視点から語る。昨今の内外の情勢に対する著者の危機意識に共感する。
昭和十五年二月九日の虚子句日記は「草樹会。一ツ橋、学士会館」。虚子の句は「又こゝに猫の恋路ときゝながし」。「恋路」「きゝながし」といった言い方が洒落ている。斎藤隆夫代議士が国会で「反軍演説」を行った頃の作品だ。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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バックナンバー

  • 2月9日:梅折つて挿してダンボールに暮らす
  • 2月8日:富士聳え春の光が枯草に
  • 2月7日:春や鯉おほきな鱗見えて過ぐ
  • 2月6日:日の暮は日々夕茜草萌ゆる
  • 2月5日:雪解や撞くがままなる寺の鐘
  • 2月4日:白々と枯れたるものや寒明くる
  • 2月3日:出口より出てゆく鬼や豆を撒く
  • 2月2日:大根を箱根の山に干しにけり
  • 2月1日:名物がおでんなりとや町淋し

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