《四月十日》遠くより見ゆる甘茶の柄杓の柄

俳人協会の若手句会に出席。小島健さんと。
昭和六年四月十日の虚子句日記は「播水君等と植物園に遊ぶ」「木々の芽に抱き上げられし子供かな」。「播水」は五十嵐播水か。「木々の芽に」は、周囲の木々が芽吹いているところで、という意味。あたかも子供が芽吹く木々に抱かれているかの如く読めるところが面白い。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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バックナンバー

  • 4月10日:遠くより見ゆる甘茶の柄杓の柄
  • 4月9日:毘沙門がご本尊なる甘茶仏
  • 4月8日:虚子の忌のおたまじやくしに松の影
  • 4月7日:回る犬止まり糞まり春の暮
  • 4月6日:風車筆立にあり風が来る
  • 4月5日:行く馬が映るぬかるみ春の暮
  • 4月4日:雲を描き寄生木を描き鳥の巣も
  • 4月3日:ポスターの顔に雨粒諸葛菜
  • 4月2日:海澄んでをり陽炎に岸の草
  • 4月1日:うら若く春宵の金かぞへをり

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