《四月三日》海の辺ゆ海の辺へ帰り来し我か海への思ひ・怖れこもごも

七歳から二十四歳まで多く過ごしたのは、九州東北端の海辺の町門司。東京での二十年余の彷徨の後、移り住んだのが現住所、神奈川県湘南の海沿いの逗子。移って来たというより、帰って来たというのが、実感に近い。

著者略歴

高橋睦郎(たかはし・むつお)

昭和12年12月15日、北九州八幡に生まれる。少年時代より詩、短歌、俳句、散文を併作。のち、新作能、狂言、淨瑠璃、オペラ臺本などを加へる傍ら、古典文藝、藝能の再見を続ける。 詩集『王国の構造』(藤村記念歴程賞)、句歌集『稽古飲食』(読売文学賞)、詩集『兎の庭』(高見順賞)、『旅の絵』(現代詩花椿賞)、『姉の島』(詩歌文学館賞)、『永遠まで』(現代詩人賞)、句集『十年』(蛇笏賞、俳句四季大賞)。 歌集に『道饗』、『爾比麻久良にひまくら』、『虚音集』、『待たな終末』、『狂はば如何に』など。 藝術院會員。2024年に文化勲章受章。 (Photo : Jorgen Axelvall)

 

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  • 4月3日:海の辺ゆ海の辺へ帰り来し我か海への思ひ・怖れこもごも
  • 4月2日:文字が関なれば前なる狭き海も硯の海と呼び親しみき
  • 4月1日:字大里すなはち内裏大内を畏み大き里を当てしか

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