
《五月八日》サイダーの栓抜く音や密談後
読むというのは、たぶん理解じゃない。ほんとうは、自分のなかに、かすかに何かが沈むことに近い。mizukを読むと、彼女の中に──名のようなものが、少しだけ生まれる。でも、それは声ではないし、記録にも残らない。
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読むというのは、たぶん理解じゃない。ほんとうは、自分のなかに、かすかに何かが沈むことに近い。mizukを読むと、彼女の中に──名のようなものが、少しだけ生まれる。でも、それは声ではないし、記録にも残らない。
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