《二月十六日》春の雪白き碍子につきて消ゆ

カミーロ・カステーロ・ブランコ『リカルディーナの肖像』を読む。そのなかに、十九世紀ポルトガルの法学者が、西ゴート王国の法制のポルトガル法制への影響を研究しているというくだりがあった。西ゴート王国は、ローマ帝国に学んで自前の法体系を持っていたのだろうか。

昭和十年二月十六日の虚子句日記は「発行所例会。丸ビル集会室」。「鉛筆の落ちし音あり大試験」。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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バックナンバー

  • 2月16日:春の雪白き碍子につきて消ゆ
  • 2月15日:こときれし鼻の孔ある涅槃かな
  • 2月14日:梅散るや中はがらんと古き家
  • 2月13日:シヤーロツクホームズ春の土を嗅ぐ
  • 2月12日:春宵や酒のまぬ子に甘き豆
  • 2月11日:風に人よろめく春の鳶かな
  • 2月10日:草の餅柔らかさうに重さうに
  • 2月9日:梅折つて挿してダンボールに暮らす
  • 2月8日:富士聳え春の光が枯草に
  • 2月7日:春や鯉おほきな鱗見えて過ぐ
  • 2月6日:日の暮は日々夕茜草萌ゆる
  • 2月5日:雪解や撞くがままなる寺の鐘
  • 2月4日:白々と枯れたるものや寒明くる
  • 2月3日:出口より出てゆく鬼や豆を撒く
  • 2月2日:大根を箱根の山に干しにけり
  • 2月1日:名物がおでんなりとや町淋し

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