《二月二十日》幹を撫で頭のうへに梅の花

公益法人登戸学寮が主務官庁に電子申請する予算のチェックを行う。同学寮は、内村鑑三の弟子の一人が創設した学生寮で学生時代にお世話になった。私自身はクリスチャンではないが、社会的に有益な事業なので、ボランティア活動の一環として無報酬で役員を務めている。
昭和十五年二月二十日の虚子句日記は「銀座探勝会。 松屋裏、尼寺」。「おほかたの故人空しや鳴雪忌」。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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バックナンバー

  • 2月20日:幹を撫で頭のうへに梅の花
  • 2月19日:薄氷のとぎれとぎれや木の葉浮く
  • 2月18日:うたかたの影ある石や春の水
  • 2月17日:草萌や常の如くに海と崖
  • 2月16日:春の雪白き碍子につきて消ゆ
  • 2月15日:こときれし鼻の孔ある涅槃かな
  • 2月14日:梅散るや中はがらんと古き家
  • 2月13日:シヤーロツクホームズ春の土を嗅ぐ
  • 2月12日:春宵や酒のまぬ子に甘き豆
  • 2月11日:風に人よろめく春の鳶かな
  • 2月10日:草の餅柔らかさうに重さうに
  • 2月9日:梅折つて挿してダンボールに暮らす
  • 2月8日:富士聳え春の光が枯草に
  • 2月7日:春や鯉おほきな鱗見えて過ぐ
  • 2月6日:日の暮は日々夕茜草萌ゆる
  • 2月5日:雪解や撞くがままなる寺の鐘
  • 2月4日:白々と枯れたるものや寒明くる
  • 2月3日:出口より出てゆく鬼や豆を撒く
  • 2月2日:大根を箱根の山に干しにけり
  • 2月1日:名物がおでんなりとや町淋し

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