《四月二十三日》掃き寄せて松葉突つ立つ春落葉

町内会の役員(監事)として会計監査を行う。会計担当の理事がきっちり仕事をして下さっていることに頭が下がる。
昭和十七年四月二十三日の虚子句日記は「丸之内倶楽部俳句会」「金の輪の春の眠りにはひりけり」。心地よい春眠につつまれてゆく気分を「金の輪」に喩えた。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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バックナンバー

  • 4月23日:掃き寄せて松葉突つ立つ春落葉
  • 4月22日:シャボン玉やがてチューリップに当る
  • 4月21日:藤の房処々に廃屋ただ茂り
  • 4月20日:ぬつと立つ梅の幹あり春の蕗
  • 4月19日:見えて飛ぶ燕はるかや港町
  • 4月18日:首だけの人を描くや春深し
  • 4月17日:藤垂れてことごとく雲つながれる
  • 4月16日:大き魚見ゆる港の春潮に
  • 4月15日:囀に墓石熱くなりにけり
  • 4月14日:笑ふ子の顎を唾液や春の風
  • 4月13日:花に風蝶々土とすれすれに
  • 4月12日:亀遠く浮かんでゐたり蟇つるむ
  • 4月11日:山墓や花に卒塔婆のそそり立ち
  • 4月10日:遠くより見ゆる甘茶の柄杓の柄
  • 4月9日:毘沙門がご本尊なる甘茶仏
  • 4月8日:虚子の忌のおたまじやくしに松の影
  • 4月7日:回る犬止まり糞まり春の暮
  • 4月6日:風車筆立にあり風が来る
  • 4月5日:行く馬が映るぬかるみ春の暮
  • 4月4日:雲を描き寄生木を描き鳥の巣も
  • 4月3日:ポスターの顔に雨粒諸葛菜
  • 4月2日:海澄んでをり陽炎に岸の草
  • 4月1日:うら若く春宵の金かぞへをり

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