《六月十四日》夕立の乾きふたたび熱き墓

昨日に引続き、町内の祭に実行委員として参加。
昭和十二年六月十四日の虚子句日記は「大崎会。丸ビル集会室」「鉄柵に木の下闇のつゞきたる」。鉄柵で区切られてはいるが、下闇はずっと続いている。「池に映る紫涼し人なりし」。池に紫色の何かが映っていると思ったら、人の服の色だった。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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バックナンバー

  • 6月14日:夕立の乾きふたたび熱き墓
  • 6月13日:置物の如くに男お旅所に
  • 6月12日:青あらし折々人の高笑ひ
  • 6月11日:はつたいの湯気かすかなり四方に山
  • 6月10日:絡み合ひながら真夏へ真葛ども
  • 6月9日:深く澄んで清水のごとし石牡丹
  • 6月8日:サイダーを注ぎ分けてただ老いてゆく
  • 6月7日:海見ゆる窓にいくつも蝸牛
  • 6月6日:まづしげな氷河の絵ありソーダ水
  • 6月5日:二の腕の蠅こそばゆき昼寝かな
  • 6月4日:脚三つ持てる大きな扇風機
  • 6月3日:花屋の薔薇八百屋のバナナ大西日
  • 6月2日:押し来るや頭分厚き黄金虫
  • 6月1日:よき稚児や木魚大きく涼しげに

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