
《八月九日》遠くしづかに法師蟬鉦叩
ボルヘスの「神学者たち」を読む。
昭和二十二年八月九日の虚子句日記は「稽古会、第六日」。「秋簾垂らし小説書く男」「稲妻の衣を透して肌かな」「膝に来て消ゆる稲妻薄きかな」「秋暑く一週間の行事かな」「稲稔り蜻蛉つるみ子を背負ひ」など。虚子はこの年の十二月に『虹』を刊行している。「小説書く男」は虚子自身だろう。ところで二十代で詠んだ旧作「膝に来て消ゆる日ざしや年の暮 尚毅」は、洗脳されたかのごとく虚子の「稲妻」をなぞっている。
無断転載・複製禁止

ボルヘスの「神学者たち」を読む。
昭和二十二年八月九日の虚子句日記は「稽古会、第六日」。「秋簾垂らし小説書く男」「稲妻の衣を透して肌かな」「膝に来て消ゆる稲妻薄きかな」「秋暑く一週間の行事かな」「稲稔り蜻蛉つるみ子を背負ひ」など。虚子はこの年の十二月に『虹』を刊行している。「小説書く男」は虚子自身だろう。ところで二十代で詠んだ旧作「膝に来て消ゆる日ざしや年の暮 尚毅」は、洗脳されたかのごとく虚子の「稲妻」をなぞっている。
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