第25回俳句四季大賞2026.7.7

 

 

202677日、ホテルグランドヒル市ヶ谷にて、月刊「俳句四季」主催の「七夕まつり」が開催されました。

七夕まつりでは、第25回俳句四季大賞、第13回俳句四季特別賞、第14回俳句四季新人賞、第9回俳句四季新人奨励賞、第26回「俳句四季」全国俳句大会の贈呈式が行われました。

片山由美子句集『水柿』(ふらんす堂刊)が25回俳句四季大賞を受賞されました。

 

 

 

スピーチをする片山由美子

この度は四季俳句大賞の選考にあたり、私の句集『水柿』を丹念にお読みくださいました選考委員の皆様に、まずは心からお礼を申し上げます。

『水柿』は第7句集ですが、句集をまとめるときはいつも作りためてあった作品を前に安澹たる気持ちになります。

気を取り直して選別にかかり、何とか一冊にまとめるのですが、「これは」という句が一体あるだろうか、という思いは、最後まで消えません。

そんな句集を手に取ってくださった方が、一句でも共感してくださるのはとてもう嬉しいことです。今回の句集の中では、「木も草も夢を見むとて枯れゆくか」この句を取り上げて、批評してくださる方が結構多かったと思います。

発表当時、「百鳥」の望月周さんがこの句の鑑賞をしてくださり、お会いした時に「とても好きだ」とおっしゃってくださいました。ちょうどその頃、書道のグループ展に出す作品の句を選ばなければならなかったので、これを書くことに決めました。

そんなこともあって、今回の選考座談会でも、この句に触れていただき嬉しかったです。

他にも「水草生ふみづからに問ふこころざし」「たましひの触れ合ふ音か春の雪」「空蝉や永久の眠りは眼をひらき」といった句をご推奨いただき、「ひょっとしたら名句かもしれない!」思ってしまいました。

句集における死生観ということも指摘していただきました。

この前の句集『飛英』の冒頭には、チベットで作りました「鳥葬の空水葬の川初景色」という新年なしからぬ句を置きました。チベットの人たちの死に対する思い、これに驚かされたことによります。

自分が70代になり、何人もの親しい人を見送り、次第に生死を意識するようになった……それは確かです。ことさらそれを詠もうというふうに思っているわけではありませんけれども、無意識のうちに俳句にもそうした思いは反映されるのだと思いました。

私はことさら「新しいことを詠まなくては」とは考えていません。私の俳句の素材はすでに過去に詠まれているものが多いかもしれません。ただ、俳句というのは、それを自分はどう表現するかといういわば言葉の芸だと思っています。結社の流れから言って、写生派として育ってきたわけではありません。吟行は嫌いではありませんので、結構出かけますけれども、何かを見ればどんどん句ができるということはありません。

見たものをそのまま言葉にすれば、俳句になるとは思っていないので、見たものが自分の中のどんな言葉を引き出してくれるか、それと想像力の駆使、それにかかっていると思っています。写生派ではなく、かといって机上派でもなく、あえて言えば、言葉派ということになるでしょうか。これからもその言葉の力を信じて、俳句を作り続けるほかはないと思います。この度は本当にありがとうございました。

片山由美子さま、おめでとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

13回俳句四季特別賞を『多神』(東京四季出版)にて受賞された内村恭子さん

 人も水も静かに梅雨の水族館 内村恭子

 

 

 

 

 

14回俳句四季新人賞を受賞された加那屋こあさん

  青空を栞のように冬鷗   加那屋こあ

 

 

 

9回俳句四季新人奨励賞を受賞された柊木快維さん

  あたたかな雨やこの世を降るかぎり   柊木快維

他に、稲葉守大さん・押見げばげばさんも受賞されましたがご欠席でした。

 

 

 

 

26回「俳句四季」全国俳句大会、大賞を受賞されました大島幸男さん

 

 

 

 

 

選者、主催者の方たちと記念撮影

俳句四季大賞の選者を5年間務められた、渡辺誠一郎氏、岸本尚毅氏、井上弘美氏。対馬康子氏はご欠席でした。

26回からは選者がかわられるということです。

皆様おめでとうございました!

こころよりお祝いをもうしあげます。

 

 

 

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