2024.9.17 宵闇にふと誘はれてゐるやうな
2024.9.16 フラスコの中へ月光入れてやる
2024.9.15 恋人は蓑虫つつくばかりかな
2024.9.14 邯鄲のひたむきすぎる顔であり
2024.9.13 脇息の派手な紋様鉦叩
2024.9.12 離れては虫売虫を見てゐたり
2024.9.11 砂利を掃く熊手の音や萩の花
2024.9.10 露けしや白を塗り足す白き船
2024.9.9 脱ぐやうに流るる水や葛の花
2024.9.8 金網をめつたやたらと押して葛
2024.9.7 仮名文字のくづれの読めぬ葉鶏頭
2024.9.6 メルヘンの如くに芒の穂ひらく