2025.4.25 父の影また歪みなく梨の花
2025.4.24 あと一口触れてひかりのなき手ざわり
2025.4.23 サルデーニャ語の尾もゆるる鳥の恋
2025.4.22 鱗くなっても魚なる春の夜
2025.4.21 行く春とやり直すならカーブから
2025.4.20 夏近し雲のくつした干したまま
2025.4.19 死にたくはない疲れただけだ花を喰う
2025.4.18 影うすき物にすがれる春の暮
2025.4.17 モーターボートのラッパや傾く金属
2025.4.16 花水木こたえがきれいすぎて消す
2025.4.15 躑躅見ていたのはたぶん僕じゃない
2025.4.14 巻かれざる巻物の墨花に濡れ