2025.9.3 秋高し壁ぬけてゆく水の息
2025.9.2 陶土揉む背にしみわたる残暑かな
2025.9.1 トランペット色の浜辺や秋の風
2025.8.31 秋澄むや蹄の傷を洗ふ水
2025.8.30 鰯雲ぜんまい仕掛けの脈を診る
2025.8.29 秋晴や脚立の影の居残りて
2025.8.28 窯焚いて梨の匂ひの路地に出る
2025.8.27 薄紅葉キングの靴の赤きこと
2025.8.26 風立ちぬ立面図には海の青
2025.8.25 エオリアンハープ海月の造船所
2025.8.24 砂に書くシェリー一行夏の果
2025.8.23 木耳の影やわらかく雨を聴く