石川のぶよし句集『一石』(いっせき)。
四六判ハードカバー装。206頁。
著者の石川のぶよしさんは、1994(昭和19)年東京都生れ、八王子市在住。1995(平成7)年に俳誌「狩」に入会し、2014(平成26)年「狩」同人。平成27年度NHK全国俳句大会における大会大賞を受賞。
本句集は、平成8年から平成27年までのほぼ20年間の作品を収めた第1句集である。序句・鑑賞九句を鷹羽狩行主宰が、跋文を鈴木伊都子さんが寄せておられる。
一石の波紋大きく水澄めり 狩行
本句集によせた鷹羽狩行主宰の序句である。
本句集の装幀は、君嶋真理子さん。
青い本を石川さんは希望された。
タイトルは黒メタル箔で力強く。
用紙はゴツゴツした岩感覚のもの。
平は型押し、背の文字は黒メタル箔。
花布は、グレー。
栞紐もグレー。
何事にもポジティブな著者の姿勢が感じられるような爽やかで威風堂々とした句集となった。
(ふらんす堂「
編集日記」2016/9/27より抜粋/Yamaoka Kimiko)