楠原絢子句集『アルトを歌ふ』(あるとをうたう)

四六判ソフトカバー装グラシン巻帯あり 208頁 2句組。
著者の楠原絢子(くすはら・じゅんこ)さんは、1939年群馬県生まれ、現在は東京・小平市在住。教職を経て2009年「創流」(宗内数雄主宰)同人、2013年「翡翠」(鈴木章和主宰)会員、2017年「翡翠」同人。俳人協会会員。本句集は2003年から2021年の作品を収めた第1句集であり、鈴木章和主宰がご序文を寄せている。本句集は、「恩寵の時」「恐竜の卵」「考へる窓」「待つこころ」「惜しむこころ」の5章に章立てがされている。
本句集の装釘は君嶋真理子さん。
瀟洒な仕上がりを希望された楠原絢子さんだった。

カバーをグラシン(薄紙)で蒔く仕上がりに。
これは手作業となる。

写真だとぼけてしまうのが残念だ。



ブルーとピンクと二種類の色校正を用意したが、楠原さんは、ピンク方を選ばれた。
わたしたちもピンクのもつあたたかさが、タイトルとよく合っていると思った。


カバーと帯をはずした表紙。

見返しはレースのような透明感のあるもの。

扉。

天アンカットにして、栞紐をつけた。


(ふらんす堂「編集日記」2022/1/21より抜粋/Yamaoka Kimiko)