成田美代句集『身の揺れ』(みのゆれ)。
四六判ハードカバー装。212頁。
成田美代さんは、昭和25年(1950)千葉県茂原市生れ、現在は千葉市にお住まいである。
平成12年(2000)に「千葉県庁谺俳句会」に入会、平成13年「鴫俳句会」に入会、伊藤白潮に師事、平成16年(2004)同人、平成22年(2010)に「鴫新人賞」、平成25年(2013)に「鴫賞」を受賞されている。本句集は、平成12年から27年までの作品を収録した第1句集である。序文を井上信子鴫代表が、帯文の「鴫」選者の高橋道子氏が寄せておられる。
本の装丁はシックなものを希望された。
装丁者は君嶋真理子さん。
全体にグレイトーンである。
著者は冬の厳しさが好きなのかもしれない。
出来上がった本をみて、ふっとそんな風に思った。
タイトルは金箔。
シックな色合いゆえにかえって美しい。
表紙のクロスもシルバー。
表面は空押し。
見返しは淡い紫グレー。
花布は金。
栞紐は、赤。
「身の揺れ」という個性的な句集名をもつ句集が、上品な佇まいをもって出来上がった。
(ふらんす堂「
編集日記」2016/11/17より抜粋/Yamaoka Kimiko)